アットホーム株式会社の調査によると、2024年12月の首都圏における中古マンションの平均価格が4,200万円となり、前月比+1.8％、前年同月比+8.2％と、5カ月連続で上昇しました。特に東京都や神奈川県の主要都市では、2017年以降の最高額を記録し、東京23区では初めて6,000万円台に突入しました。
中古マンション価格の最新動向
首都圏の中古マンション価格（2024年12月）
- 平均価格：4,200万円
- 5カ月連続で上昇中
- 東京23区の平均価格はついに6,000万円台へ
- 神奈川県（横浜市・川崎市）も過去最高額を更新
- 埼玉県・千葉県では地域によって価格の上昇・停滞に差
地域別の価格動向
価格が大きく上昇したエリア
- 東京23区：ついに平均6,000万円台！
ここ5カ月間、前月比2％以上の上昇が続き、過去最高額を更新。 - 神奈川県（横浜市・川崎市）：2017年以降の最高額に
都心からのアクセスが良いエリアを中心に価格が高騰。
価格が停滞・下落しているエリア
- 埼玉県（さいたま市など）：前年同月比マイナスが12カ月以上続く
- 千葉県西部（柏市・松戸市・船橋市など）：前年同月比で横ばい
価格が上がり続ける東京都と対照的に、埼玉・千葉の一部地域では価格の伸びが鈍化。
首都圏以外の8エリアの動向（2024年10～12月）
価格が最高額を更新したエリア
- 札幌市、京都市、大阪市、神戸市、福岡市
2017年以降の最高額に到達。
価格が下落したエリア
- 仙台市、広島市
どちらも前年同期比で価格が下落。
なぜ中古マンション価格が上昇しているのか？
最近の価格上昇には、いくつかの要因が考えられます。
- 新築マンション価格の高騰
新築物件の価格が高騰し、相対的に中古マンションの人気が高まっている。 - 低金利の住宅ローン
住宅ローンの金利が比較的低い状況が続き、購入意欲を後押し。 - インフレによる建築コスト増加
建材や人件費の高騰により、新築・中古ともに価格が上がっている。
今後の展望
このまま価格が上昇し続けるのか、それとも落ち着くのか――。
今後のポイントとなるのは以下の3点です。
- 住宅ローン金利の動向
金利が上がれば、購入需要が減少し、価格の上昇が鈍る可能性。 - 東京都心と郊外の価格差
現在は都心部の価格上昇が顕著だが、郊外との価格差が広がることで、郊外の人気が回復する可能性も。 - 不動産投資需要の変化
海外投資家の動きや、国内の投資需要が価格に影響を与える可能性。
まとめ
2024年12月の首都圏の中古マンション価格は、5カ月連続で上昇し、東京23区では平均6,000万円台に突入しました。一方、埼玉県や千葉県では価格の伸びが鈍化するなど、エリアによって差が生まれています。
不動産市場の動向を把握しながら、賢く購入・売却のタイミングを見極めたいですね。
詳細なデータはアットホームの公式発表をご覧ください。
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