不安定な経済環境でも光る「不動産の構造的な強さ」
株式会社TERASSが発表した「TERASS Market Report 2025年4月版」では、不動産市場の底堅い強さが改めて浮き彫りになりました。
世界経済や為替が混迷する中でも、中古マンション価格は堅調、新築戸建も上昇傾向。特に東京都内では価格上昇が続いており、在庫も減少傾向にあります。
住宅ローン金利は「上昇基調」にシフト
注目すべきは、住宅ローン金利の動向です。
変動金利は2024年7月の0.487%を底に、上昇トレンドに突入。固定金利も上昇しており、今後ますます住宅購入を急ぐ動きが強まりそうです。4月以降、円高基調が進めば若干の下落余地も期待されますが、基本的には「金利上昇リスク」が意識される局面となっています。
人気駅ランキング!注目は「都心近接エリア」
TERASSの家探しサイト「Terass Offer」のデータによると、東京都内では目黒が不動の人気No.1。また、荻窪・吉祥寺・三鷹・西荻窪といった城西エリアの人気も急上昇しています。
神奈川県では、横浜・武蔵小杉・日吉・川崎が安定した人気を誇り、埼玉県では浦和が1位をキープ。さらに和光市や川口、戸田公園など、東京都心に近いエリアが躍進しています。
千葉県でも、市川市や浦安市など都心アクセスの良い駅が人気を集めており、都心価格高騰の影響が各地に波及していることが見て取れます。
投資用不動産も動きに変化!区分・一棟の違いに注目
投資不動産市場では、区分マンションの利回りが一時下落傾向となった一方で、一棟マンションやアパートは利回りが上昇傾向に。
– 区分マンション:価格は高止まり、利回り6.77%
– 一棟マンション:価格上昇、利回り7.54%
– 一棟アパート:価格横ばい、利回り9.68%
このように、物件種別ごとに戦略を変える必要性が高まっています。
代表コメント「今こそ自宅購入のチャンス」
TERASS代表・江口氏は、今のマーケットを次のように分析しています。
「中古在庫不足・建築費インフレ・海外資金流入」が価格を支えていることから、住宅ローンを有利に組める今のうちに資産性の高い物件を押さえるべきだと提言。
さらに、「自宅は最大の資産」という考え方を再確認し、家族やキャリアに合った住まいを早めに選択することが、不確実な時代を乗り切るための堅実な資産形成策だと強調しています。
まとめ:2025年春、不動産購入は前向きに検討を
– 経済不安の中でも不動産市場は底堅い。
– 住宅ローン金利は上昇局面、買い時のチャンスは今。
– 都心近接エリアの人気が急上昇中。
– 投資用不動産は物件種別による戦略が重要。
これから不動産購入を考えている方は、タイミングを逃さず、ぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか。