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埼玉の街レポ JR大宮駅周辺

大鳥居 コンテンツ

埼玉の街を散策し、街の魅力やステキなスポットを紹介する本コーナー「埼玉の街レポ」。今回ご紹介するのは、発展した都市と歴史ある史跡が同居する面白い街、大宮です。

そもそも大宮という地名は、ここに氷川神社という社が造られたことに由来します。大宮の氷川神社は埼玉や東京に約200社ある氷川神社の総本社であり、他の氷川神社と区別するために「大宮氷川神社」と呼ばれることもあります。

大宮の氷川神社の歴史は2400年以上にもなり、日本でも屈指の歴史を持つ神社。それだけに参拝者なども非常に多く、年間の参拝者数は10本の指に数えられるほどです。

そんな由緒ある神社を抱える大都市の素顔は一体どんなところなんでしょうか。今回は埼玉や大宮の歴史を追いかけるようにして散策してみました♪

埼玉と大宮の歴史を訪ねて

大宮は本当に大きな街!駅前をぐるっと見渡せば西口を中心に繁華街が広がっており、全てを見て歩くにはちょっと広過ぎます。そんなわけで、今回は氷川神社のある東口周辺を散策してみることに。

大宮駅
とても大きなJR大宮駅。東北新幹線の停車駅としても有名ですね。

ひとまず愛用のスマートフォンでマップを確認してみると、あちこちに神社の名前が。氷川神社だけでなく、たくさんの神社や史跡があるんですね。

と、駅前から程近いところに「さいたま市立博物館」の名前が。氷川神社より手前だったので、まずはここを目指してレッツゴー!

大宮街並み
秋晴れの最高の天気。散策日和ですね。

東口を出て大通りへと進み、タカシマヤや銀行などが並ぶ道をのんびりと進んでいくと、15分ほどでさいたま市立大宮東中学校が見えてきます。

ここから北へと道を曲がり、更に西へ少し戻ったところにお目当ての博物館を発見!

市立博物館
街の路地に佇む小さな博物館です。

市立博物館ということで規模はそれほど大きくないですが、子供向けの施設なども併設されており、親子連れの姿もちらほら。

博物館は無料で公開されており、誰でも自由に館内を見ることができます。

館内には埼玉県や大宮に関する様々な資料が展示されており、思った以上に充実した内容。氷川神社の歴史も相当古いですが、大宮という土地には更に古くから人々が暮らしていたことがうかがえます。

古墳時代の発掘品
古墳時代の発掘品の数々。馬型の埴輪などが出土していることを見るに、かなり大きな豪族が統率する大規模集落があったんでしょうね。

古代史跡や考古学に興味がある筆者としては、非常に興味深くて時間を忘れて眺めていました。

が、ここで終わってしまってはいけないので少し後ろ髪を引かれつつも神社へ向かうことに。

再び博物館巡り

市立博物館を出てそのまま西へ向かうと、なにやら神社に繋がる参道に出ました。

さすが由緒ある神社、参道も広くて立派です。神奈川県民の筆者は鎌倉の鶴岡八幡宮を思い出しました。

大鳥居
参道にある大鳥居。土曜日ということもあり、参拝者でいっぱいでした。

巨木に囲まれた参道を真っ直ぐ北へ歩いていくと、程なく見えてきたのがお目当ての氷川神社。

参拝者の人々も信心深さからなのか、それとも神社の立派なたたずまいからか、鳥居の前で一礼する姿がちらほら。

あまり信心深くない筆者ですが、なんとなく雰囲気に押されて一礼。

境内に入ると本殿以外にもお稲荷様を祀った社などがあちこちにあり、歴史の長さを感じたり。

また立派な神楽殿などもあり、境内を見て歩くだけでもかなり楽しめます。

氷川神社山門
氷川神社山門。山門をくぐる時はいつも身が引き締まる思いがします。

せっかくなので本殿で参拝をし、「もっと儲かりますように♪」などと煩悩全開なお願いことをしてしまうあたり俗っぽいなぁと思いつつも、しきたりに沿って二礼二拍一礼をしてみたり。⇒実は参拝の仕方とかあまりよく知らなかったんですが、参拝者の皆さんがやっていたので真似してみました。

で、やっぱり神社に来たらこれをやるしか!ということで、おみくじなどを引いてみました。結果は「吉」。

なんだか自分らしい微妙な運勢だなぁと苦笑しつつ内容を読んでみると「身に過ぎたる望みをおこすべからず」との一言が。

そうですよねー。人間高望みをしてはいけませんね。

常に身の丈にあった生活と幸せを求めなくては。

その他の運勢についてもおおむね良い方向に進むとの占いだったのでちょっと安心しました。

運勢は「吉」
運勢は「吉」。良い占いだけは信じることにしてます♪

神社をあとにして、さてどこに行こうかと再び地図を眺めてみると、なにやら隣接する敷地にはサッカースタジアムや野球場があるじゃないですか。

せっかくだからここも眺めていこうと、敷地周辺をぐるっと歩いてみることに。

神社を出てそのまま東に歩いていくと、すぐにサッカースタジアムが。名前は「NACK5スタジアム大宮」。

ここはJリーグのクラブチーム「大宮アルディージャ」の本拠地で、散策に出かけた当日もホームゲームが開催される日だった様子。

入場までまだまだ時間があるというのに、たくさんのサポーターが列を作ってました。

NACK5スタジアム大宮
巨大なスタジアム。施設裏ではスタッフの皆さんが忙しそうに搬入作業などをしていました。

ちなみにスタジアム名にある「NACK5」とは、地元埼玉県のFMラジオ局のこと。

利用しているFM周波数帯が79.5kHzなので、数字を読んで「ナックファイブ」なんですね♪

TOKYO FMや FMヨコハマと並び、首都圏ではとても人気が高いFM局です。

歴史ある神社のすぐ隣に最新の設備が整ったサッカースタジアムがあるというのも何か不思議な感じがしますが、そんな数千年の時間の流れを感じることができるのも、この大宮の魅力なのかもしれません。

再び博物館巡り

サッカースタジアムや野球場の周辺は公園になっており、綺麗に整えられた芝生の上ではたくさんの家族連れが休日を楽しんでいました。

そんな風景を横目で見つつ、公園をぐるっと一周して再び西へ。

地図を見ながらしばらく歩いていくと、今度は県立の博物館の名前が。

神社だけじゃなく博物館も多いんだなぁと思いつつ、今度はそこに寄り道してみることに。

博物館の名前は「埼玉県立歴史と民族の博物館」。

先ほどの市立博物館よりも更に立派なたたずまいで、施設の規模も大きそう。博物館好きの筆者は当然入館。

埼玉県立歴史と民族の博物館
緑地公園内にある、緑に囲まれた博物館です。

市立博物館は無料でしたが、こちらは大人1人300円。

どうやら撮影禁止の場所もあるらしく、受付で丁寧に説明を受けてから館内へ。

館内を歩いてみて、撮影禁止の意味が分かりました。

なんとここには国宝などが展示されているのですね(当然展示品はレプリカです)。

国宝に指定されているのは三振りの剣(太刀)で、古墳時代に作られたものとのこと。

剣には金や銀による象嵌(ぞうがん)で文字が刻まれており、その希少性と歴史的な価値から国宝に指定されたとのことでした。

文字は象嵌されていたために非常に鮮明に読むことができ、剣が作られた年代などもはっきりと刻まれています。

日本の始まりを知るには素晴らしい展示品ばかりで、ここでも思わず時間を忘れて眺めてしまいました。

展示品の数も豊富
撮影許可を頂いた場所だけ少し紹介。展示品の数も豊富で見ごたえがあります。

県立博物館を出てから、随分大宮駅から離れてしまったなぁと思いつつ地図を眺めていたところ、今度は西の方に「鉄道博物館」の文字を発見。

そういえば、秋葉原の交通博物館が閉館して、この大宮に鉄道博物館ができたのでした。

ここまで来たのだし、少し足を延ばしてみようと一路西へ。歩く歩く!

1km以上もてくてくと歩いて、ようやく鉄道博物館へ到着。

正確には鉄道博物館のある「鉄道博物館(大成)駅」ですね。

鉄道博物館はこの駅と一体になっており、駅を降りるとすぐに博物館へ入れるようになっています。

鉄道博物館(大成)駅改札前
鉄道博物館(大成)駅改札前。博物館前にも様々な展示品があります。

鉄道博物館の入館料は大人1人1,000円。ちょっと高いかなー?と思いつつも入館。

博物館はまだ出来たばかりということもあり、とても綺麗で近代的。

入るとすぐに写真や映像でしか見たことがないような蒸気機関車などがずらりと出迎え、その存在感にワクワクしつつも圧倒されます。

鉄道博物館
館内に所狭しと展示されている列車の数々。鉄道ファンにはたまりませんね♪

鉄道の歴史
2階からの眺め。2階には鉄道の歴史が学べるウォークスルーなどがあり、熱心に読みふける人の姿も。

鉄道は子供から年配の方まで幅広く愛されているので、入館する人々も様々。

館内には懐かしい食堂車のメニューを味わえるレストランなどもあり、休憩スペースも万全。

ここだけで半日くらい楽しめそうな雰囲気でした。

館内をぐるっと一周見終わったあたりで、筆者の体力もそろそろ限界に。

考えてみたら、ちょっと散策のつもりが10km以上も歩き回る大トレッキングになっていました。本当に大宮は見るところが多過ぎ!

まだまだ紹介したところがたくさんあるなぁと思いつつも、今回はここでタイムアップ。

心地よい疲労感と共に鉄道博物館(大成)駅から大宮駅へと電車で戻り、今回の散策を終了しました。

一度は来てみたい観光スポット満載!

大宮駅の東側を中心にぐるっと散策してみましたが、本当に面白い名所や観光スポットが多く、歩いていて飽きない街だと感じました。

一方で駅周辺を少し離れると利便性の良い住宅街も広がっており、1つの都市としての機能も充実していると実感。

繁華街あり、公園あり、神社あり、博物館あり。遊びに来るのはもちろんのこと、住む場所としても非常に良い土地だと思いました。

今回歩いたルート
今回歩いたルート。施設を眺めながら歩いた時間は約2時間でした。

散策スポット案内

さいたま市立博物館

元々は大宮市立博物館として開館し、その後の市町村合併で現在の名称へ。さいたま市域の郷土文化や古代の史跡・発掘物などを展示しています。

市立博物館
さいたま市に関する歴史・考古・民俗等の資料を収集・保存し、展示を行っています。常設展示では、さいたま市の歴史と文化を紹介、楽しく学べる郷土学習・体験コーナーもあります。このほか秋の特別展、春の企画展、夏の「夏休み子ども博物館」、冬の「さいたま市のうつり変わりと人びとのくらし展」、各種の体験講座や古文書講座、さいたま市民大学(歴史コース)などを開催しています。

武蔵一宮 氷川神社

約2400年の歴史を持つ、東京や埼玉周辺に約200社ある氷川神社の総本社であり、当社を「大いなる宮居」と称えたことから、この地の「大宮」の名の由来元となった神社でもあります。

武蔵一宮 氷川神社
埼玉県さいたま市の大宮に鎮座する、武蔵一宮氷川神社の公式ホームページです。

埼玉県立歴史と民族の博物館

埼玉県の歴史と民族に関する資料を保管、研究する目的で作られた博物館で、古代から現代に至るまでの資料が展示されています。国宝の剣なども収蔵された貴重な博物館です。

トップページ - 埼玉県立歴史と民俗の博物館
埼玉県立歴史と民俗の博物館のホームページです。

鉄道博物館

JR東日本の創立20周年記念事業プロジェクトとして作られた、日本の鉄道の歴史を知ることができるテーマパーク型博物館。実際に過去の列車や模型などに触れて楽しむことができます。

鉄道博物館 - THE RAILWAY MUSEUM -

次回の「埼玉の街レポ」では、隣に荒川を望み、東京都足立区と隣接する街、JR川口駅周辺をご紹介したいと思います。

埼玉の街レポ JR川口駅周辺
埼玉の街を散策し、街の魅力やステキなスポットを紹介する本コーナー「埼玉の街レポ」。今回ご紹介するのは、隣に荒川を臨み、近代的な繁華街と古い町工場の香りが同居する活気溢れる街、川口です。 川口と言えば、今でも思いつくのは「鋳物の町」。昭和の時代にはたくさんの鋳物工場が立ち並び、工業製品や生活用品からベーゴマといったような小さな玩具まで、様々な鋳物製品が作られていました。 そんな鋳物の町は、今はどのよ...

埼玉の街レポ・JR大宮駅周辺終わり・・

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