不動産情報サービスを提供するアットホーム株式会社が、2024年12月の「首都圏の新築戸建価格動向」を発表しました。調査結果によると、首都圏全体の平均価格は4,629万円となり、前月比+0.7%と5カ月連続で上昇。前年同月比でも+1.6%と4カ月連続で上昇しています。
首都圏の価格動向:値上がり傾向が続く理由は?
首都圏の新築戸建市場は、2024年12月時点でも価格上昇が続いています。特に注目すべきポイントは以下の通りです。
1. 東京都・神奈川県の価格が最高額を更新
東京都(23区・都下)および神奈川県の3エリアでは、2017年1月以降の最高額を記録しました。特に東京23区では、1億円以上の物件が全体の10.9%を占め、富裕層向けの高額物件が増加していることが伺えます。
2. さいたま市は価格下落が続く
さいたま市の新築戸建価格は、15カ月連続で前年同月を下回る結果に。都心へのアクセスの良さや生活環境の充実度が魅力のエリアですが、近年は供給過多や購入層の変化が影響している可能性があります。
3. 千葉県・埼玉県の価格回復
前年同月比で価格が低迷していた埼玉県他エリアは横ばいに転じ、千葉県他エリアは12カ月ぶりに前年同月を上回りました。これらのエリアでは、住宅需要が安定しつつあることが示唆されています。
首都圏外の主要都市でも価格上昇が続く
四半期ごとに発表される首都圏外の8エリア(北海道、宮城県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、広島県、福岡県)の動向も興味深い結果となりました。
- 全8エリアで前年同期を上回る
- 北海道・宮城・京都・広島・福岡の5エリアで最高額更新
特に札幌や福岡などの地方都市では、人口増加や再開発の影響で住宅需要が高まり、価格が上昇しています。
今後の市場動向はどうなる?
2025年に入っても、以下の要因から新築戸建の価格は高止まりする可能性があります。
- 建築コストの上昇:人件費や資材価格の高騰が続いており、新築戸建の販売価格に影響を与えています。
- 住宅ローン金利の動向:金利の変動が住宅購入の意思決定に影響し、今後の価格推移に影響を与える可能性あり。
- 都心部の需要増加:特に富裕層向けの高額物件が増えており、都市部の価格は上昇傾向が続く見込み。
まとめ|購入タイミングを見極めよう!
2024年12月の調査では、首都圏の新築戸建価格が5カ月連続で上昇し、エリアによっては最高額を更新する結果となりました。特に東京都・神奈川県の高額物件の割合が増え、住宅市場の二極化が進んでいる印象です。
「これから家を買おう!」と考えている方は、価格動向をチェックしながら、購入のタイミングを慎重に見極めることが重要です。