三菱UFJ信託銀行が発行した最新の不動産マーケットリサーチレポートVol.278では、「女性の働き方と不動産価値」という、ちょっと意外で、でも確かに納得感のあるテーマが取り上げられています。
女性の就労が不動産価格に影響?
今回のレポートでは、特に30〜40代の既婚女性の就労スタイルに着目し、彼女たちの働き方が住宅需要、ひいては地価にどのような影響を与えているかを分析しています。
ポイントは「フルタイムで働く女性の割合」。実はこの割合が高い地域ほど、地価が上昇傾向にあるという興味深い傾向が見られるのです。
人気エリアの特徴は「アクセスの良さ」と「子育て支援」
地価が上昇しているエリアには共通点があります。それは、都心からのアクセスが良く、教育や子育て支援が充実していること。つまり、子育てと仕事を両立しやすい環境が整っている場所が、住宅需要の高まりとともに資産価値もアップしているというわけです。
たとえば、保育園の整備状況や学童保育の有無、地域の教育水準なども「住みたい場所」の判断基準としてますます重要になってきています。
働く女性のライフスタイルが街を育てる
これまで「地価」と聞くと、商業施設の多さや都心からの距離などが注目されがちでしたが、近年は共働き世帯の増加に伴い、「日常の暮らしやすさ」や「家族全員が無理なく暮らせる環境」がより重視されるようになっています。
女性のキャリア継続が当たり前になりつつある今、通勤の利便性と家庭生活のバランスをとりやすいエリアほど、そのニーズを反映して価値が高まっていく傾向があるようです。
これから家探しをする方へ
共働き・子育て世帯のライフスタイルを支える街選びが、住宅選び・投資判断にも大きなヒントを与えてくれそうです。単に「人気があるから」ではなく、自分たちの生活スタイルに合った地域を選ぶことが、結果的に不動産価値にもプラスになる可能性があります。
気になる方は、ぜひレポート全文をチェックしてみてください。データや図表も豊富で読み応えがありますよ!